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『甲 午 -キノエウマ-』

2014-01-06
新年明けましておめでとうございます。謹んで新春のお慶びを申し上げます。

神社の神主さんが年始の挨拶で「今年はキノエウマ。ウマは尻下がりと言われていますが・・・名馬に癖あり。がんばってください。」と言われたのを聞き間違えて、今年はヒノエウマだと思っていました。しかし、子どもの頃からヒノエウマは火災が多い年、じゃじゃ馬娘というイメージがあったので、「エピソードも豊富なのに妙にシンプルな挨拶が多いなぁ。」、「もう少し巷で話題になってもいいのになぁ。」なんて感じていました。で、たまたま調べると丙午(ヒノエウマ)ではなく甲午(キノエウマ)でした。(――〆)あぶねーっ!! 知ったかするところでした((+_+))

で、インスタントな知識で人に語るのが恥ずかしいので、私に「多角的・長期的・根本的」に考えるヒントをいただいた陽明学の大家である安岡正篤の「干支の活学」という本を参考にしてみました。

「甲」は(キノエ)は「草木の芽が殻を破り頭を出した象形文字」であり「旧体制が破れて革新が始まる」という意味だそうです。「午(うま)」は正午という文字にあるように、「太陽が最も高い場所にある」ということで、絶頂ってことですね。ただ絶頂の後は下がる一方ってことみたいです。陰陽五行説をまんま信じていないですけど、年を経るごとにスピリチュアル的なものも大切にしたいと思うのも確かです。

弊社の年始に次の様な挨拶をしました。
「できる」人はできる。「できない」人はできない。
できる人は当たり前にやっていることでも、それを、できない人にとっては血の滲む努力が必要で、ともすればそこで諦めてしまう。
そこで諦めずに這いあがった人が、初めて成就する。
世の中の事柄は、ほとんどがこういう状態ではないでしょうか。

小学生の時50mを7秒台で走れる子は元から当たり前に走れていました。(さほど努力をしたとは思えない。)でも、10秒台の子が7秒台を目指すのは、それはそれはかなりの苦労が予想されます。フォームの改善やら、筋力増強やら、シューズを変更・・・枚挙に暇はありませんが、まぁ大変なことです。

本文から外れますが、50mを11秒でしか走れなくたってかまわない。君には勉強ができるからいいではないか。君って存在はOnly One なんだからサ!っていうのも少し違うような気がします。決められた目標であろうが、自分で決めた目標であろうが、それに向け、まず一生懸命に取り組む姿勢が大切ですね。(けっこう人って見てますから(笑))そして、全体をなんとなく頑張るのではなく、具体的に1つひとつに集中しクリアしていく。このプロセスが大人になってから、必ず訪れる未曾有の困難にぶれない精神の保ち方の1つではないでしょうか。また、元々できる人は「センスいいね。」「アイツはできるし・・。」で終わってしまいますが、這いあがった人は「アイツはスゴイ。」と人から信頼と尊敬の念を抱かれます。私自身できてるわけじゃないですけどね(-.-) ちょっと偉そうですね。
ただ、どちらが成果として表れやすいかというと、得意なものを楽しくやっていく方ですね。(ココが若者が欧米合理主義に傾倒する理由だと思う。)

「できる」人から見たら余裕、「できない」人から見たら、かなりの困難。その困難の前にほとんど跪きますよ。それは、今まで自分自身を「できない」人とは感じていないからです。経験不足からくる独善的な自我。困難にぶつかって初めて頑張れない「自分」に気づき心が折れます。世に言う「自分に負ける」というやつです。

人はなかなか弱いものです。人の助けが無いと自分一人だけでは、なかなか頑張れません。また目標を掲げないと進むベクトルさえ見失いそうになります。困難に打ち勝つ=精神的成長を遂げるには「仲間」と「目的」が必要というわけです。

年頭に際し、弊社では企業理念を今一度紐解き、お客様のために誠意をもって一生懸命頑張る事を誓い、仲間を大切にし、新たな年の目標を各々が持つことの意義を説きました。

1月に通常国会、名護市長選挙、2月には東京都知事選挙、3月にはTPP妥結?4月には消費税増税・・・と国の根幹に関わる事象が目白押し。地方都市に埋もれず大局を見据え、今から準備し、12月に向かうほど頑張りたいと思います。

本年も変わらぬご愛顧の程、宜しくお願いを申し上げます。
 
 
 
 
 

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