本文へ移動

「祝婚歌」

2014-01-06
先日、同級生の結婚式に出席させていただきました。ご両親、同級生、会社の方に心からの祝福を受ける素敵な式でした。その会社の社長の祝辞の中に、吉野弘さんの「祝婚歌」がありました。印象に残ったので、ご紹介させていただきます。



二人が睦まじくいるためには

愚かでいるほうがいい

立派過ぎないほうがいい

立派過ぎることは

長持ちしないことだと

気づいているほうがいい

完璧をめざさないほうがいい

完璧なんて不自然なことだと

うそぶいているほうがいい

二人のうち どちらかが

ふざけているほうがいい

ずっこけているほうがいい

互いに非難することがあっても

非難できる資格が自分にあったかどうか

あとで疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは

少しひかえめにするほうがいい

正しいことを言うときは

相手を傷つけやすいものだと

気づいているほうがいい

立派でありたいとか

正しくありたいとかいう

無理な緊張には色目を使わず

ゆったりゆたかに

光を浴びているほうがいい

健康で風に吹かれながら

生きていることのなつかしさに

ふと胸が熱くなる

そんな日があってもいい

そしてなぜ 胸が熱くなるのか

黙っていてもふたりには

わかるのであってほしい



以上なんですが、これに自分の感想を加えてみます。



二人が睦まじくいるためには

(ココが目的。会社を経営するためには、とかオリンピックにでるためには、でないところに注意。あくまで対人関係においてという意味だと思う。)



愚かでいるほうがいい

立派過ぎないほうがいい

立派過ぎることは

長持ちしないことだと

気づいているほうがいい

(個人的には立派を目指す方が偉大だと思う。あくまで己を磨くことは怠らず、他人に気を使わせないのが大切だと思うので。)



完璧をめざさないほうがいい

完璧なんて不自然なことだと

うそぶいているほうがいい

(パーフェクトを目指す人の横にはいたくないのは確かですねぇ。気を使うわ。そういう空気感を出さなくても、しぐさや、ほんの一言で感じてしまうので。でも一緒に仕事をするなら面白いかもしれないですね。)



二人のうち どちらかが

ふざけているほうがいい

ずっこけているほうがいい

(フリでもいいですね。「ずっこける」の「ずっ」って何?調べると「ずりこける」から転じて「普通の状態から外れる」だそうです。)



互いに非難することがあっても

非難できる資格が自分にあったかどうか

あとで疑わしくなるほうがいい

(原因は常に我にあり。別の言い方で「わしが、わりぃ。」この観点に立たないとなかなか改善策が見いだせないです。当社の今期スローガンの中にも「原因は 自分にあると考えよう!」という一文があります。)



正しいことを言うときは

少しひかえめにするほうがいい

正しいことを言うときは

相手を傷つけやすいものだと

気づいているほうがいい

(★★★ ココにズキュンと響きました。端的に論点を整理するために知らない間に、ドヤ顔をしてたかもしれないです。心のドヤ顔を・・・)



立派でありたいとか

正しくありたいとかいう

無理な緊張には色目を使わず

ゆったりゆたかに

光を浴びているほうがいい

健康で風に吹かれながら

生きていることのなつかしさに

ふと胸が熱くなる

そんな日があってもいい

そしてなぜ 胸が熱くなるのか

黙っていてもふたりには

わかるのであってほしい

(仲のよい人に、なぜ?の理由を詳細にわたって聞くほど野暮なものはないですね。よく考えてみると、一緒にいて楽しい人や、好かれてる人って、他人の「理由」を「なぜ?」と口にすることなく、わかってくれる人かもしれないです。)



こんな感じです。
 
 
 
 
 
TOPへ戻る